ホログラムの妙な見方
ホログラムは最適な照明と正しい位置で見ないとボケボケになったりします.ホロラーなら正しい見方を知っておきましょう.でも,もっと濃いホロラーを目指すなら,ホログラムの妙な見方も覚えておきましょう.
基本中の基本を逆さにしたら
ほとんどのホログラムは,
- ホログラムの斜め上(45度くらい)から光を当てる,
- ホログラムの正面,50センチくらいの位置から見る,
というのが基本です.もしも手元に3D(立体像)のホログラムがあったら,これで正しく像が見えるか試してください.うまくできたらこれを逆にします.
エンボス型(通常銀色に見えるもの)ホログラムの場合はそのままで良いです.デニシュク(リップマン)ホログラムの場合,裏が黒いものは上手くいきません.透明タイプならば裏返します.そして,
- ホログラムの正面から光を当てる,
- ホログラムの斜め下(45度くらい),50センチくらいの位置から見る,
とします.これで像は見えるはずです.どうですか?それらしい像が見えるはずですけど・・・何か妙ではありませんか?えっ,左右が逆ですか?ホログラムを裏返したらそう見えますけど,もっとよく見てください.えっ,もったいつけないで早く答えをおしえろってか?教えても良いですけど,自分で気が付いたほうが感動的ですよ.
はーい!というわけで,立体感というか奥行感が逆になっていませんか?形で言うと,もとは出っ張っていたものがくぼんだり,手前のものが奥に行ったり.顔だったらお面を裏から見る感じです.この逆立体視のことを専門用語ではスードスコピックといいます.
★おまけ:このスードスコピックですが,ステレオ写真(違う視点から撮影した2枚の写真)の左右を間違えたときにも起こります.あるいは,赤青めがねをかけて見るアナグリフ画像でも,メガネの左右を間違えたら起こります.ステレオスライドショーとかで,スライドの左右を入れ間違えたときにも起こるので,それに気がついたら誰よりも早く「スード!」と叫びましょう.これであなたはステレオの達人として認められます.しかし,左右が正しいとき(オルソスコピック)に間違えて叫ぶと寒いですから気をつけてください.
ホログラムのための妙な照明について
ホログラムのための正しい照明はマスターしたと思います.その点を踏まえて妙な照明を考えて見ます.
- ニコタマ
電球2個で同時に照明すると像が2重になります.3個なら3重,100個なら・・・ボケボケです.
- 動く照明
風にゆれる裸電球とか,照明係が電球を微妙に動かすと,ホログラムの像もいい感じで動きます.ちょっと仕掛けを作ればインタラクティブな像再生も出来ちゃいます.