T・Pぼん(藤子・F・不二雄)
「T・P(タイムパトロール)ぼん」は 並平 凡(なみひら ぼん)が,ひょんなことからタイムパトロールの一員となって,全世界・全時代で不幸な死に方をした人を助けに行くという物語です.そのタイムパトロールの装備品の中に,「立体映像投射機ホログラム」が登場します.ただし,外見はどう見てもただのスライドプロジェクタで,レンズが2個ついているので,ステレオという感じです.毎回とまでは行きませんが,結構活躍しています.(中公文庫コミック版,T・Pぼん 全3巻,1995年,ISBN 4-12-202356-4)自然界にはない光レーザー(あさりよしとお / まんがサイエンス)
まんがサイエンスは学習研究社の「5年の科学」に1987年から連載されている作品です.1995年からは「6年の科学」にも掲載されています.その単行本の第5巻「まんがサイエンスV」に収録されている「自然界にはない光レーザー」に,レーザーの応用のひとつとしてホログラフィが登場します.ページ的には0.6ページ,コマ的には4こまですがホロラー的には感動(真彦)で〜す.(学習研究社(ノーラコミックス),まんがサイエンスV,1996年,ISBN 4-05-601183-4)短指症(手塚治虫 / ブラックジャック)
短指症(薬指が他の指より短い)という話の中で,脳腫瘍の子供を手術する場面があります.そのときに,腫瘍の位置を確認するためにマルチプレックスホログラム(円筒状で周囲360度から像が見える)を使っています.ホログラムが出てくるのは一こまだけですが,ブラックジャックがせりふで「ホログラフィ」とつぶやきます.(秋田文庫,ブラックジャック(6),1993年,ISBN 4-253-16986-4)のび太と竜の騎士(藤子・F・不二雄 / ドラえもん)
彗星の衝突で絶滅したはずの恐竜が・・・というわけで,終盤の彗星衝突による地球環境への影響を,どらえもんが「コンピュータによるシミュレーションホログラム」を使って説明します.絵では円筒状の空間の中に地球があらわれます.ドラえもんでは3次元像が出てくる話は多いのですが,「ホログラム」として明記されているのは激レアです.
(小学館てんとう虫コミックス 大長編ドラえもん8,1988年,ISBN 4-09-140608-4)のび太の大魔境(藤子・F・不二雄 / ドラえもん)
現代のアフリカ奥地にある巨人像の秘密は・・・というわけで,ドラえもん様ご一行が探検に出発します.ライオンの群れに襲われたときに,あの巨人像が現れて助けてくれます.スネ夫は「きっと立体映像だ。レーザー光線で空中に写しだす、ホログラムみたいなものにちがいないよ。」と言いますが,それでは電光を放ってライオンを蹴散らしたことの説明がつきません.クンタック王子の説明によると,特殊な宝石からうつしだした,「ホログラムみたいなものですが、ちょっとちがいます。」ということで,動画像が記録されているだけでなく,空気中に高圧電気を発生させることもできるそうです.(小学館てんとう虫コミックス 大長編ドラえもん3,1985年,ISBN 4-09-140605-X)飛行×少年(藍川さとる)
コミックスの第1巻の第3話,Flight 1, METALLOID HEARTS -動力の姫- に「幻影システム」として,幻影のフリ仮名としてホログラムと記述されています.このシステムは記憶を幻影として映し出す装置です.
(新書館,1997年,ISBN 4-403-61461-2)ビッグコンピューターをやっつけろ!(すがやみつる / ゲームセンターあらし)
「ゲームセンータあらし」は,タイトーのスペースインベーダーの大流行でさまざまな社会現象をおこしていた1978年から1983年に「コロコロコミックス」に掲載されました.「ビッグコンピューターをやっつけろ!」の回では,主人公あらしのライバルのさとるが,お値段5兆円のビッグコンピューター“マンモス”を借りて「海賊インベーダー“パイレーツ”」をプログラミングしてあらし(&一平太)に戦いを挑みます.プラネタリウムのようなゲーム空間の闇に出現するのは「ビッグコンピューター“マンモス”がつくり出すホログラフィの立体映像だ!」(by さとる).これに対し,あらしはヨガの秘儀を使って「か,感じる……。気配をただよわせるはずのないホログラフィでできた宇宙船を…。」(by あらし),ということで心の目で敵を撃破しまくります.(復刻版:大田出版,2000年,ISBN 4-87233-512-0)ブッチュくんオール百科(天久聖一&タナカカツキ)
第3の国民的キャラクター「ブッチュくん